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2022.7.28.(木)

アルバム『再生』歌詞

『再生』
吹く風に放たれてゆく がんじがらめの僕の歌声は
変わることない世界を 映し出すありふれた痛みさ

 もしもまだ叶うならば 届けてよ虹の彼方まで

「何を語れるというの? 退屈な君の見てきた風景で」
決まり切ったその唇 僕の何がわかるというの

 もしも明日会えるならば 教えてよ 君の絶望も

 あきらめることをあきらめたら
きっと言えないことも言えるのだろう

 傷口を晒したままで 生き永らえてる君の歌声は
来ることのない夜明けを 暴き出すたった一つの奇蹟さ

 もしも神がいるのならば 救ってよ 矛盾だらけの僕を

 喪われた季節の中で
きっと見えないものも見えるのだろう
そうさ、君のことを忘れなければ
きっと歌えないことも歌えるだろう

『吹きっさらしの感情』

三日月に 引っかかった心残して 僕は街を出た

誰もいない線路の上 煙草吹かしながら

いつまでも光輝いてる 過去の面影よ

燃え尽きた地図の上にはもう 僕はいないから

吹きっさらしの感情 胸に抱え

泣きっぱなしの日常 駆け抜けてく

昇りかけてる太陽 睨みつけて

凍えかけてる愛を とかしてやれ

降り積もる雪の白さに似た 人のさびしさは

夜明け前の駅舎の中 闇に消えていった

吹きっさらしの感情 胸に抱え

泣きっぱなしの日常 駆け抜けてく

昇りかけてる太陽 睨みつけて

凍えかけてる愛を とかしてやれ

朝焼けに燃える街 僕は手を振って

忘れないよ いつの日かここに帰る時まで

吹きっさらしの感情

泣きっぱなしの日常

昇りかけてる太陽

凍えかけてる愛を

吹きっさらしの感情 胸に抱え

泣きっぱなしの日常 駆け抜けてく

昇りかけてる太陽 睨みつけて

凍えかけてる愛を とかしてやれ

『ウィークエンド』

曖昧な現実を見て見ぬフリ 幸いに先日も失いました

最大の過ちをしてみるのも 大体の場合には乙なものさ

スライドする週末の駅前には 向かい合えぬ憂鬱の花が咲いた

うまい具合に夏を乗り切れたら 暗い朝にも光 射し込むかな

僕たちはいつでも明日へと 流されてゆくだけさ

とりあえず君の家に行こう まだ時間なら死ぬほどあるさ

スピード上げて夜を駆け抜けたら 瑠璃色の星空を手に入れたよ

罪びとたちの街は美しくて 不思議とこの世界を愛せるんだ

僕たちはいつかの場所へと 帰されてゆくだけさ

繰り返す日々の痛みなど ただ一つさえ知るはずないさ

永遠に終わらないものなどないけど 生命は週末も越えられない

経験の上では僕はいつも せいぜいコーヒーを飲むくらいさ

僕たちはいつでも明日へと 流されてゆくだけさ

とりあえず君の家に行こう まだ時間なら死ぬほどあるさ

『幾千』

僕は今記憶の海を泳いでいるところ
あの日見た夢は今でも叫んでいるのかな

「明日また会えたらいいな」僕らは手を振り合って
電線で区切られた空を見上げて歩いていく

祈るように僕たちは 幾千の夜を越え
手にした言葉さえ錆びついていくよ
そう、君に届く前に

遠ざかる笛の音色を聴きながら僕らは生きてる
何もかも通り過ぎてく いつかのあの歌よ

気が付いたら僕たちは 幾千の朝を迎え
すがりついた愛さえ忘れていくよ
終わりに向かっていくよ

いつの日にか僕たちは 幾千の星たちの
きらめくあの夜空へ旅立っていくよ
また君に会いに行くよ

「明日また会えたらいいな」僕らは手を振り合った
あの日見た夢は今でも叫んでいるはずさ

『朝と夜の境目で』

朝も夜も消えてしまう この愛の詩も君がいないなら その声を聞かせて

僕の心壊れてしまう 今日からは君のいない世界だから まだ夢を見させて

燃え上がる空を見つめてた 一つずつ消えていく星を探してた 教えておくれよ

かりそめの今を君は重荷抱えたまま 黙って歩いてきたの? その生命磨り減るまで

春の色も褪せてしまう モノクロームの街 君がいないから あの歌を聴かせて

約束の場所はどこにあるの 赤茶けた道は遥か続いている 僕たちを残して

朝焼けが雲を染めていた いつまでも僕たちは海を眺めてた 許しておくれよ

君は裏切りの時を知っていたんだろう? 今も祈り続けている その魂眠れるまで

帰らない日々は黄昏の夢 離した手遠いあの空の上 僕らを運んでいく

朝も夜も消えてしまう この愛の詩も君がいないなら その声を聞かせて

僕はまだ歌い続けていくよ 今日からは君のいない世界だけど 明日に光求めて

この身体いつか灰に変わるまで

『ありふれた物語』

冷たい冬の足音が 地球の果てから響いてる

黄昏 夕陽に照らされて 僕らの街は沈んでいく

なくさないように この手を空に伸ばした

ありふれている どこにでもある 物語

悲しみ鳥たちに託して 歩んだ道ははるか遠く

涙は河になっていつかは 海へと還ってゆくのだろう?

壊さないように 包み込むように 愛した

あふれ出しそうな こぼれ落ちそうな 物語

僕らはやがて そこにたどり着くだろう

ありふれている どこにでもある 物語

なくさないように この手を空に伸ばした

ありふれている どこにでもある 物語

僕らはやがて そこにたどり着くだろう

ありふれている どこにでもある 物語

『行き交う人々』

僕の影が 東の方へ伸びて バス停の犬は 誰かを待っている

夕暮れの街は 慌ただしさを増して 道行く人は 誰も皆 早足で過ぎていく

無くしたものを探して 僕たちは今日も オレンジ色の街角を曲がる

行き交う人々はどこに帰っていくのだろう

行き交う人々の中に君はいたのだろうか

悲しみなら いつもそばにあるよ

でも 君のいない街で 今は毎日忙しく生きてるよ

物語はどこまでも 続いていくから 巡る季節の中でずっと

行き交う人々はどこへ向かっているのだろう

行き交う人々の夢はいつか叶うだろうか

行き交う人々にどんな明日が来るのだろう

行き交う人々に愛する人はいるのだろうか

忘れられた約束を まだ覚えている 変わる街の片隅で今も

行き交う人々にどんな願いがあるのだろう

行き交う人々は何を想っているのだろうか

行き交う人々は

行き交う人々よ

行き交う人々はどこへ向かっているのだろう

行き交う人々の中に君はいたのだろうか

行き交う人々はどこに帰っていくのだろう

行き交う人々の中に君がいてくれたら

『人生は始まったばかりさ』

僕らの毎日は何となく過ぎていき いつの間にか僕らは大人になってゆくけれど

変わらぬ街並みの中で生きていくことが 息苦しくなったり億劫になったり感じるよ

あの雲の向こうには何があるのだろう? そんなこともいつしか僕らは忘れてしまったの

さあ出かけよう遠くのあの街へ 新しい何かとの出会いを求め歩き出そう

さあ旅立とうまだ見ぬあの場所へ 僕らの人生はやっと始まったばかりさ

あの日の夢ならばまだ覚えているはずさ 語り合った仲間も知らないうちに去ったけど

僕は相変わらずさ まだここに立っているよ いつでも君が戻って来られるように待ってるよ

あの海の向こうには何があるのだろう? そんなことを思い浮かべては笑って暮らしてる

さあ始めよう今日から踏み出そう 遅すぎることなんて何にもないから走り出そう

さあ靴をはいていつかの日のように 僕らの人生はやっと始まったばかりさ

悲しみの向こうには何があるのだろう? そんなことをいつでも僕らは探し続けてる

さあ出かけよう遠くのあの街へ 新しい何かとの出会いを求め歩き出そう

さあ旅立とうまだ見ぬあの場所へ 僕らの人生はやっと始まったばかりさ

新しい人生はやっと始まったばかりさ

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