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ブログ2015.3.17.(火)
裸の魂vol.2 1日目 後記
何だか非常に忙しくてなかなか書けなかった『裸の魂vol.2』のレポート。でもレポートと言っても、やはりあの場所にいた方々が何よりよく知っているはず。あの2日間の熱気がどんなものだったか。正直、イベントがイベントだし、お客さんが来ることはわかっていました。が、話題性以上の期待感というか、何か新しい潮流に対するワクワク感みたいなものを感じたのは確かです。僕がこの企画を思いついたのは、自分であちこちライブをしていて、福井の弾き語りをする女性の少なさに気付いたからです。どこのライブでも、男性の率が非常に高くて、本当に女性が少ない。これはバンド界隈でも同じなんですが。
僕は女性にしかできない、特に歌なんてのは、女性にしか歌えない歌があると思うので、もっと女性プレイヤーが増えてほしいと思いました。それで、福井県内だけでどのくらい弾き語りが集まるだろうか、まず僕自身が知りたかったのと、彼女らに、そして観に来る方たちにも知って欲しかったのと。正直言ってしまえばそれだけが本当の動機です。知りたい。知って。それだけ。
1日目の始まり!司会は藤田佳代さん。彼女の司会なくして、締りのある進行にはならなかったでしょう。
トップバッターは生田花林さん。普段は様々なユニットでピアノを弾いていて、弾き語りの機会はそれほど多くはないが、やはり独特のキャラを持っていますので、作る曲の雰囲気なども彼女ならではのものですね。「チキンゲート」という曲が凄く印象的です。もっといろんな曲を聴いてみたい。ていうかもっと弾き語りの機会を増やして欲しいと個人的には思います。これは他の人にも言えることですが。
2番手は山田知美さん。僕は松木屋のイベントで彼女を知ったんですが、その歌声にはビシバシ可能性感じます。声量もあるし、ものすごい存在感でまっすぐストライク狙いにくるような歌声です。オリジナルも作り始めているようなウワサをききましたが、この日はカバー。宇多田ヒカル、AI、鬼束ちひろなどなど。選曲も直球ですよね。宇多田や鬼束などは僕も大好きなので、聴き入りました。
3番手、ひろみさん。普段は「えだまめ」というバンドでギターボーカルをしています。僕はバンドの方は観たことなくて、ひろみさんにお会いするのもこの日が初めて。彼女は能勢愛子さんの紹介で出ていただきました。45歳でギターを始め、音楽人生をスタートさせたそう。まあーなんというか、実年齢は知りませんが、雰囲気が若くて、オシャレでかわいらしいですね。全曲オリジナルで、弾き語りも初めてらしかったですが、失礼ですが、そのお歳で初々しさを出せるなんてすごいです。また聴きたいです。
4番手、ウタノオト。普段は歌+ピアノ+ドラムでトリオ編成らしいですが、この日は女性限定イベントと言うことでお2人で(ドラムの方は男性らしいので)。僕はボーカルの笹島さんのライブは何度か拝見していますが、今回お話したりして接点を持つのは初めてでした。何と言うか、笹島さんは、歌と言うものを本当に知っている。もの凄い声量を持っていることも僕は知っているのですが、抑制の効いたボーカルで、その歌があるべきところに過不足なく収まっている。何より、歌に対してのものすごく切実なものを感じますね。感動して涙を流したお客さんもいたそうで、ホントそれがすべてを物語ってますよね。
e-ring(エリンギ)さん。普段はC-TAKEというバンドで歌っており、今回は弾き語りは初めて。ギターも1ヶ月くらいで覚えてきて、緊張されていたということですが、本当に初めて?というくらいしっかりしたパフォーマンスでした。何より歌がやはり素晴らしいです。エリンギさんも歌をよく知っている方です。普段は洋楽のロックのカバーなどを歌う機会が多いそうですが、彼女が小さいころに耳にしていた昭和歌謡の名曲たちを今回は歌ってくれました。すごい新鮮に感じた人も多かったのでは?
6番手、大村楓さん。今回は小野真彩の紹介で出てもらいました。正真正銘の、人生初ライブらしく、そんな瞬間に立ち会えて僕自身よかったなあと思います。人生初ライブって、本当に本当に一回しかないからね。どんだけ貴重か、僕は知ってますからね。で、肝心の歌の方ですが。うまい!初めてとは到底思えない。普段は弾き語り動画をネットに上げたりの活動をしていて、その活動が活きているのかな。司会の藤田佳代さんも言ってましたが、「この先人気が出そう」、それは僕も思います。期待大ですね。
7番手は能勢愛子さん。僕もいろんな場面でお世話になっています。もう能勢ワールド全開ですね。誰と比べることもない、そういうところに能勢さんはいますね。御年57にして、先の活動がものすごい楽しみな人ってそうそういないと思います。本人は80歳になったらツアーをやると言っています。実現しそうな気しかしないですね(笑)。この日もMC含め、圧倒的な存在感で持って行きましたね。そして去り際「ワンマンライブやりまーす」スタスタと楽屋に去っていく能勢さん。一同唖然。
ちょっと写真が撮れなかったので能勢さんのブログから拝借、8番手MIHOさん。高校三年生。春から東京で音楽活動をするらしいです。彼女はこの日トリのかなっぺの紹介で出てもらいました。彼女は、バンドマンの雰囲気です。ロックが好きなんだろうな~っていう雰囲気。洋楽ロックが好きであろう雰囲気も出ていましたが、僕は彼女の日本語詞が印象的でした。この日はデモCDも販売していて、僕も買いましたが、彼女の詞世界から、物の見方や世界観が伝わってきて、何回も聴きました。ちょくちょく、福井に戻ってきてライブしてくれたらと思います。
9番手、沖田眞美さん。オヤジキラーを自認する彼女ですが、そのフェミニンなボーカルで、この日もオヤジたちをノックアウトしていました。椎名林檎などの影響を感じます。フェミニンなんだけど、しっかり芯はあるんです。そして、歌うまいうまい。笑。伴奏をしている藤本まきちゃんとのコーラスは、神レベルでしたね。表現力も素晴らしいです。結構性格的にマイペースでオンオフが激しいみたいなんですが、コンスタントに活動したら一気にスターになれそうな人です。僕はオリジナルなんかも聴いてみたいですけどね。
1日目トリはkN(かなっぺ)。1曲目にやったのは新曲らしいんですが、もう泣きそうになりましたね。スッと聞こえてくるワードが突き刺さってくるんですね、彼女の曲は。生きる上での、関係の上の、刹那な気持ちを捉えらえるアーティストだと思います。この日は最後に変わった趣向として、お題をお客さんから貰って即興で歌うという面白いことをやってました。彼女の曲で「ツイッターの歌」ってのがあるんですが、お客さんから「フェイスブック」だの「ミクシー」だのお題が飛んできて、「フェイスブックの歌」「ミクシーの歌」ってのをやってました。面白かったです。
これ、ウタノオト笹島さんが書いてくれた『裸の魂vol.2』1日目のコメント付きイラスト!すげー!弾き語りって、バンド以上に個々のキャラが必要だなと思うんですけど、こういうの本当欲しかったです。観たくなるし、追いかけたくなる、そんな気持ちにさせてくれる素晴らしいイラストです。
『裸の魂vol.2』1日目はこれにて終了!大盛況で2日目に続く。
やり切った感投手不安の時のファンと言うのも印象的です
たいしてと思ってる時ほど、人は壊しやすく感じやすいそう言う時こそ自分の手でやり切って欲しいと言うことです
不自由な方にはと思うかもしれませんが、できないことはないです
不思議なことにも、思い出が、冷たくないことも感じられるので、今を大切に感じたことをやることを選べました
頑張って下さい