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ブログ2017.6.13.(火)
オルタナツアー神戸編
目覚めると、まだ午前中の割と早い時間だった。天気も良いようなので、僕は早めに神戸に向かうことにした。宿を取っていた難波は戎橋近くの駅から、神戸に向かう。
ライブハウスのある三ノ宮の街中では身の置き所がないので、僕は三ノ宮の手前にある、春日野道という駅にやってきた。ここには港近くの公園があり、温泉施設があったりする。市民の憩いの場所という感じだ。
神戸の、ポートアイランドというのかな。神戸の雰囲気は、どことなく横浜に似ている。都市としての歴史や機能が似ているのだろう。この公園も、歩いていると横浜の山下公園あたりを思い出す。神戸や横浜とは規模が比べ物にならないが、僕も普段港町に住んでいる。やはり港町の雰囲気はいい。
入り時間まではまだまだ間があった。ツアー中というのは時間の使い方に苦労する。移動で時間をほとんど使ってしまうこともあるけど、余ったら余ったでまた身の置き所がなくて困る。ギターやスーツケースを抱えてうろうろするのも疲れるし、お店に入ったらお金もかかる。
僕は神戸でライブがある時、時間が余る時はここに来る。この日は晴れて、気温もちょうどよかった。海沿いのベンチに陣取って、ギターを練習したり、海を見たり鳥を見たりしていた。温泉施設も間近にあるので、三ノ宮に入る前に疲れを癒すこともできた。
三ノ宮は、都会のようで実際はかなりこぢんまりした街だ。街の人いわく、人間の付き合いというか、コミュニティもこぢんまりしているのだという。より地元意識があるというか、大阪や東京などは、いろんな地方からいろんな人が入り乱れて地元意識みたいなものが希薄なように感じるが、神戸はその点でも横浜や横須賀あたりに似ているのかも知れない。
この日は、のぶさんの企画『Heartstrings vol.2』。のぶさんとの出会い方はちょっと変わっていて、何回も飲みでは同席しているものの、ミュージシャン同士共演するのは実はこの日が初めてだった。初めてのような気はまったくしないのだけれど。
三ノ宮駅から神戸の山の方に上がっていくと、静かな住宅街の中にあるHappy Laura。すごく雰囲気のいいライブスペースだ。ママさんも美人で気風がよく、このママさんだから人が集まってくる、そんな魅力ある場所だ。
この日の出演者は、女性が3人と、男性2人。女性出演者は皆美人で、才能溢れる感じ。男性2人は、何というか野郎臭い、そんなこの日のラインナップ。意外にバランスが取れていて、きっと観ている方も飽きなかったのではないだろうか。
トップバッター雛。アイドル並みのルックスに、ギターもピアノも弾きこなし、歌もうまい。
2番手はTAMI。これまた美人だし、普段はバンドやユニットでも活動、レディオヘッドなどを好むそうだが、この日は純粋な鍵盤弾き語りを初めて披露した。
3番手よりえ。美人だしギターも歌も上手いし、立ち居振る舞いがロックな感じでカッコいい。まったくもってズルい。でも、歌詞を聴いていると意外と繊細というか、女の子っぽいというか、苦労してそうな気もして親近感がわく。好きですね。
トリで主催ののぶさん。今回はのぶさんが全出演者と1曲ずつコラボをするというので、毎ステージのぶさん登場であった。もちろん僕も1曲やりましたよ。「Tonight,tonight」という曲で、のぶさんがリードギターやコーラスを入れてくれて、イメージが飛翔した。彼は元々腕利きのギタリストだから、バッチリキメてくれた。
お客さんから関西地方の面白い話を聞かせてもらったりして、楽しい夜だった。関西はまだまだ深く知りたい、そんな人情と歴史がある。CDをお買い上げの方もありがとうございました。
お店でも結構飲んだけど、場所を移してさらに飲む。エネルギーを使い果たし突っ伏する共演者。素晴らしい光景だ。
結局朝方まで飲んだ我々だったが、近くの宿は満員。仕方なく僕とのぶさんはカラオケルームで仮眠を取ろうと横になるのであった。