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2019.2.25.(月)

雑記57

★ノーサイドのエアコン資金調達ライブでカレーを出すために、バターチキンカレーを試作。利益を出してエアコン資金として寄付したい。がこのバターチキンカレー、正直そこまで利益率が良いわけじゃない。けど、どうせ作るなら美味しいものを食べてもらいたい。カレー好きとしても下手はこけない。二回の試作を経て、なかなか美味しいものができている。能勢さんは豚汁を、にしうりさんはお菓子を、秋本さんは漬け物を(!?)出すと言っている。テツヲさんはタロット占いをやるらしい。エアコンライブについてはブログ別稿書く予定。

★先日生まれて初めてタロット占いというものをやってもらった。僕は占いというものを信じないクチである。しかし何だろう、タロットが並べられていくのを目の前にして、なぜか心臓がドキドキ…。テツヲさん「あ、DEVILが出ちゃったw」僕「ちょww」遊びとはいえ、運命を占われるというのは妙な気持ちになる。

★「性善説」とか「性悪説」とか言われてる。人間は生まれながらにして「善」なのか「悪」なのかどっちだろう?みたいな。僕はアホらしいと思ってる。種としての「ヒト」ではあるが、人間は人間に「なる」んじゃなかな。善とか悪ってのは人間的な価値観に過ぎず、時代や属するコミュニティーによって違う。誰かにとっての善は、誰かにとっての悪かも知れない。生まれながらになんてのはそもそも議論できる問題じゃない。ライオンが生きるためにシカを殺すのは悪か?そう思う人はあまりいないんじゃないか。人間だって最初はそうだった。殺人が別に悪い事じゃない時代だってあったし、今でも地球のどこかにはそういう場所があるかも知れない。「殺人は悪いことだ」っていうことにしたのだ。だって自分が殺されるのは誰だって嫌だろう。法律を作ったのはそういった公共の利益のためかも知れないし、宗教的な理由だった場合だってあるだろう。ある価値観が最初からそこにあって、これからも不動の物だなんてあり得ない話だ。でも価値観を疑うことは、価値観を尊重することにも繋がることもあるんじゃないかな。価値観を無条件に信じる人は、それにそぐわないものを許さないだろう。自分で考えもせずに攻撃し、吊し上げる。これは誰にでも起こりうること。加害者になることもあれば、被害者になることも。

★だけど「人それぞれ」っていう言葉、近年は「使いたくない言葉ランキング」の上位。価値観ってのは人によって違う可能性があるが、「人それぞれ」で片づけられる問題でもないのだ。結構ギリギリな話なのよね。「人それぞれでいーじゃーん」でOKなら、この地球上何の問題も起こらない。「人それぞれ」で片づけたがるのは、相対主義に逃げ込んでいるだけである。色んな人が色んな価値観で一緒に生きている。せめぎ合いや衝突は、必ずある。避けるか避けないかは時と場合による。譲れない場合は戦う選択肢を取らざるを得ないこともある。戦うことで分かり合える場合もあると、僕は信じたい。議論ってものの必要性がもしあるとすれば、そういう部分だし、それがないと議論なんてしても意味がない。お釈迦様は「議論はするな」って言ったらしいけど、相手を論破することにしか議論の価値を認められないなら、それも当然の話で。衝突はあるけど、本当は乗り越えるための衝突でなければな、と。

★U2のボノが『WAR』っていうアルバムタイトルについて尋ねられた時、「WARっていうのはLOVEということだ」みたいなこと言ってたんだけど。そういうことかなと。ヤンキー漫画でよくある「殴り合った末にマブダチになる」ってのも広い意味ではそういうこと。分かり合うってのは大変なことなのだ。

★ヤンキー漫画、それほど読んだ訳じゃないけど。世代的には『湘南純愛組』と『特攻の拓』は読んだ。中学生くらいの時かな。ヤンキー文化って独特だな。暴走族の特攻服に刺繍された「一生一度の晴れ舞台二度と戻らぬこのときを仲間とともに走り出し暴走魂胸に秘め夜空の街に舞い降りる…」みたいなのを現代の詩として取り上げた都築響一の『夜露死苦現代詩』は面白い本だった。言葉って変わっていくものだなあ。でも変わらないものでもあるのかなあ。

★永井荷風が孤独死したことについて、「最後まで独りを貫いた。カッコいい」みたいな見方をされるのは、まあわからんでもないが。でもあれは特殊な例だと思いたい。今は孤独死が増えているが、そんなカッコいいものとは思えない。

★ロックスターの死なども。民衆は英雄の死を求める。聖なる死だ。ネットで吊し上げられる人も基本的には同じ性質だ。

★金沢で友部正人のライブを観戦。まるで呼吸をするように歌を歌っている。歌うたいは最終的にはこうなるのかなって思った。「音楽で生活する」とか「表現する」とかそんなもの越えている感じというか。「歩く」とか「飯食う」とか「風呂入る」とか、そういうのと限りなく一致していくというかね。そんな気がした。

★ニール・ヤングとかもそうなんだけど。ずーっとやってると「作品の人」から「作風の人」になっていく人、いるなあ。友部さんもそんな感じを受ける。何聴いても、割と同じというか。でもここまで到達できる人の方が少ないんだ。

★金沢は古本屋がたくさんあっていいなあと思った。やっぱり本屋が好きなんだな。

★電子書籍kindleも活用しているが、僕はやっぱり紙の本が好きなんだな。でもkindleは便利。本の場所取らない、ワンタッチでいつでも買える。しかし古本という概念がない(新品っていう概念もないか)。kindleでも無茶苦茶安くなるセールがあったりするが、基本は正規の値段を払う。でも、作者に利益がたくさん入るという点ではいいんだろうな。やっぱり新進作家の本とか、買うもん。買ってあげないと、創作活動自体が続かない。古本は好きだし安いけど、作者や出版社には一銭も入らないからね。

★滅びゆくものの哀しさと美しさ。

 

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