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2019.7.18.(木)

雑記70

★書くのが大分遅くなってしまったけど、久しぶりに福島へ。BAD ATTACKのレコ発ツアーの郡山編に。BAのリードギタリストの富山が声をかけてくれたやつ。相当久々に郡山のPEAK ACTIONで歌ったけど、良い箱だなと思う。店主のジョンさんを筆頭にスタッフが頑張っていて、心配りも細やかだし、この箱が色んなミュージシャンに愛されているのが納得できる。音はアコースティック向きとは言えずゴリッゴリなんだけど、僕はバンド方面の出なので、ああいう音作りは気持ちいい。BAD ATTACKのライブも素晴らしかったし、対バンも気持ちが入っていて、良い夜だった。富山のお父さんが最前列で拳を振り上げてノッていたのが何とも最高だった。

★福島に初めて行ったのは大学生だった時かな?それは普通に旅行的なものだったと思うんだけど、その後東日本大震災があった年の夏に、思い立ってひとりでレンタカーして東京から下道で福島に向かった。その前の日、ちょうどバンド練習でスタジオに入っていて、同僚の富山に「明日明後日と休みだし、福島に行こうかな」と衝動というか思い付きで話したところ「はぁ??」みたいな顔されたのを覚えている。で、翌朝レンタカーして国道4号線をひたすら北上。折からの大雨で道中土砂降りの中、ひたすら車を走らせた。福島に着いた頃には23:00くらいになっていたな。富山が気を遣って福島在住のお父さんに連絡してくれたようで、「着いたら飯でも」と連絡をもらう(富山のお父さんは福島から東京までバンドのライブをちょこちょこ観に来てくれていて、知っていた)。夜遅くにもかかわらず快く迎えてくれ、近くの居酒屋で飲み食いさせてもらい、「ホテル取っておきましたから」と言って知り合いのホテルに泊めてくれた。正直衝動的に福島に来てしまったのでご迷惑だろうし、挨拶も30分くらいで、と思っていたのだがあまりの心遣いをいただいて、涙が出そうだった。翌日は朝から自宅に招いてくれてお母さんに紹介していただき色々話をしたり、家の中を案内してくれたり、家の近くの放射線量をガイガーカウンターで計って見せてくれたりした。その後お父さんお母さんと自分で近所の被害を見て回ったり、仮設住宅をいくつか回ったりして、その時の福島の状況をいろいろ説明してもらったり。長くなったから続きは次回エントリにでも書こうかな。

★世の中で様々なことが起こるが、結局は自分に関わりのあることしか実感としてわからない。本で得た知識や想像力も無駄ではないが、やっぱり「実感」に欠ける。自分には関われることと、関われないことがある。それでいいのだ。すべてのことを自分に関連づけるのは、僕は病だと思っているし、自分の領分を越えて関わることは基本的には考える必要があると思っている。

★熱く湿った感情によって支えられた正義感ってのは、ファシズムのようなものと表裏一体である。特に選挙の時とかね。わかりやすく盛り上がってくる。「世の中を良くしよう、変えよう」という民衆のエネルギーがナチスドイツを生んだし、日本の場合は戦争に突入していく原動力になった。

★東京でポエトリー系のイベントに2つ参加。下北沢ではいとうせいこうis the poetのイベントにオープンマイク枠で朗読で参加した。is the poetの演奏を支柱にしてのイベントだったと思う。特に屋敷豪太さんのドラムが際だって印象的だったな。バンドの演奏の凄さに言葉が埋もれてしまってイマイチ届かなかったという意見も理解できるしごもっともなんだけど、あのイベントは素直に「音楽のイベント」として楽しむのが実は正解だったと思う。翌日は高田馬場で開催されたポエトリースラムの予選を観戦。こちらは音楽なしで朗読だけで勝負するイベント。こちらは当然ながら各々の言葉がビシバシ届いてきて、緊張感がすごい。個人的にはこちらの方が「言葉のイベント」として楽しめた。

★印藤氏と高田馬場カオタイでランチ。僕が東京在住時行きつけにしていた店である。タイ料理のランチバイキング980円。かつては880円とかだったか、客の立場から見ても「バカですか?」というような値段。グリーンカレーも様々。カレーが繋ぐフレンドシップ。

★月々の朗読会『弾かず語り』には、毎回のように初参加の方が。それほど朗読にはジャンルや立場を超えて参加したい魅力があるんだろう。みんな実は表現したがっているんだな。これが例えばラップになるとスキルが重要視されるし、歌や楽器だって訓練が必要だ。お金を取ろうと思ったらなおさらそうだろう。でも朗読にはそれに縛られない緩やかさ、自由さがある。厳密には朗読にだってスキルはある、だけど少なくとも弾かず語りにおいては、気軽に参加できるだけの敷居の低さがあるんだろうと思う。Fさんの旅行記が徐々に完成度を高めている。やっぱり、考えて書いて考えて書いてを繰り返すと、基本的には文章は上手くなるものだ。まず書かねばお話にならないし、自分自身に対する批評、他人からの評価、こういったものを通過して表現は磨かれていくものなんだろうな。この雑記も自分自身期待するのはそういう役目でしかない。

★本を読むというのは受動的な行為か?そして創造的な行為か?

★本を読んだから良い歌詞が書ける、本を読んだから文章が上手くなる。否。

★かく言う僕も何かの答えを求めて本を読み漁った経験がある。そこは問いしかなかった。

★茄子の汎用性の高さ。茄子カレー、茄子カレー、茄子カレー。

★茄子を使ったレシピは多いが、何気に一番のごちそうは、「焼き茄子」なんではないかな。エッセンスだし、乙。

★トマトはナス属ナス科という不思議。

★ズッキーニはカボチャの仲間という違和感。ナスっぽいのに。それは置いておいても、ズッキーニを美味いと思ったことなし。何かごめん。君は悪くないんだズッキーニ。

★自分で切り取らなくても、すでに切り取られている。

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