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2015.5.6.(水)

さよならにこんにちは

 ツアー(のようなもの)2本目は、和歌山。初めての地だ。福井の最寄り駅から電車を乗り継いで、5時間ほどで到着。通常電車の快速をつかったので、新幹線などを使えばもっと早いだろうが、旅情なさ過ぎなのも何かイヤ。というわけで米原からは琵琶湖の東側~南側を通るJR琵琶湖線に乗る。福井-大阪間のサンダーバードなどは琵琶湖の北側~西側を走るJR湖西線を通っていて、そちらは結構なじみなのだが、琵琶湖線は案外乗ったことがなかった。新鮮だ。

 そうこう言っているうちに和歌山駅に到着。まず駅前に降り立った時のこの人のいなさ。間違いない。ここは福井と似た空気を感じる。辺境のムードだ。

 まあ、結構な数の地方都市が、今こんな感じなのかも知れない。抱えている問題も割と共通している。和歌山はまるで他人のような気がしない。

 キョロキョロと駅前ロータリーを見回しているうちに、この日のライブの主催者スティーブ(sayonara17)から連絡が入り、合流。約1年ぶりの再会となった。わざわざ迎えに来てくれたり、彼の気遣いとか面倒見の良さ、地元での彼の立場や存在を想像するにあまりある。

 ライブハウス「OLD TIME」に到着。春江のマロンパラダイスに近い雰囲気のライブハウスだ。早速リハーサルを終え、スティーブと和歌山ラーメンを堪能。美味い。その後はお決まりのご近所散歩。オールドタイムの周辺。スティーブによると、和歌山という街は工業によって発展したらしい。とある大企業の工場があって、それを母体に街ができあがったのだ。隆盛を極めた時はさぞかしにぎやかだったと思われる。近くにはアーケード街、飲み屋街、ピンク街などがある。どれも寂れた感じがする。街自体が、歳をとっているのだ。福井と全く同じだ。

 スマートボールの店。おじさん二人が、何をするわけでもなく店の前でたむろする。ニューホープ、新しい希望。言葉が宙を舞う。不思議な気持ちになる。

 閑散としすぎているな、と思ったら、このライブの日は商店街のお休みの日だったらしい。商店街好きの僕としては残念だったが、この寂しい感じも、これはこれで悪くない気がする。こうやってライブする街を見て回るのは好きだ。自分の目で見てしかわからないことが多い。

 和歌山OLD TIME。以前は別の場所にあったが、現在の場所に移転してきたとのこと。まだ割と新しい。が、箱の歴史自体はもうすぐ30年。

 この日のラインナップ。バンド3組、弾き語り3組。本当に楽しみにしてきた。スティーブ的には、「色々いていい」を体現したいイベントだそうだ。まったく同感だ。色々いていいし、僕もそういうのが好きだな。 


 平日だと言うのに、たくさんのお客さんが。初めての場所でこんなにたくさんのお客さんの前で演奏させてもらうのは本当にありがたいし、福井と似た環境なのに平日夜にこれだけのイベントがやれるというのは、刺激になった。やれるんだよね、平日の夜。福井でもやりたいのは平日夜の有効活用。まあこの日は休み前だから、というのもあると思う。けど、もっとささやかでもいい、平日のイベントがあればいい。

 バンド、弾き語りともに熱量もあり、ムードもあり、和歌山、いいなあ。


 打ち上げの図。瓶ビールどのくらい入ったんだろうな。スティーブによるこの夜の合い言葉は「飲まないやつは殺す」だそうで、彼が地元でどういう存在なのかがここで真に明らかとなった。途中で和歌山GATEの社長が乱入し酔った勢いですったもんだあったりしたが(笑)、どれもこれもスティーブがどれだけ皆に気にされ慕われているかの証明になった。和歌山といえばSEGAREというバンドなのかな?後リリーギャングというバンド、観たことないけど知ってるなあ。と思っていたら、しっかりこの場にボーカルの人がいて、色々お話もできました。また会いそうな気がするね。


 打ち上げの場にいた皆さんと。最高の夜になった。また会えたらいいっすな。

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