Blog
ブログ2015.8.1.(土)
終わり、始まり（青い葉月は傾きて）
８月になった。人生にも季節があるらしいが、福井は夏真っただ中だ。いつもの夏に比べてどうなのか、まったくわかったものではないが、立ち止まっていても汗が流れだす暑さはいつものことのように思える。今日の明け方、僕は傾く青い月を西の空に見送ってから床についた。一つの歴史が終わった夜が終わり、新しい歴史の始まりを告げる朝が始まろうとしていた。
こうやって人は何かと別れて、何かと出会う。そんなことを長ければ８０年も９０年も続ける。今日という日は、この夜明けはその中のたった１日、ほんの一瞬にしか過ぎないが、疲れでボーっとした頭にはこれがすべてのようにも思えてくるのだった。
時間と言うものを絶対的な尺度として捉えようと人類は時計というものを作ったし、その時計が誰にとっても普遍的なものであると我々は信じているが、こんな夜明けを迎える者にとっては早速その尺度は意味をなさなくなってくる。僕らは時間の外側、もしくは向こう側に度々脱走を試みる。穏やかなハイスピードの中を生きることも、過激なスローモーションの中燃え上がることも、僕らには可能だ。
しかし青い月の白い光を浴びて、東から白んでくる空を見つめている存在は、時の流れの中にいながらにして立ち止まった命のようだ。
立ち止まりながらも抗うことのできない奔流に押し流されるような、そんなライブをしてみたい。明日は福井ノーサイドで、そんな瞬間に出会えるかも知れない。横浜から本間章浩さん、福井からは僕と能勢愛子さん、F.F.F.が同じステージに立ちます。最近はいろんな枠組みが変わりつつある、人は枠組みによって世界を認識することができるが、僕らが夢見ているのは当然枠の遥か外側です。立ち止まりながらも僕たちは壮大な旅に出ることができるのであって、そのことに気付かずにどこへも行けはしないものと思っています。今からでもぜひご予約を。
８月は県内での音楽のライブはいつになく少な目です。ですが、音楽以外でもライブと呼べそうなものはあります。詩の朗読会『弾かず語り』。７月の『語り部たちの夜』は弾き語り+αとの融合でやりましたが、８月はまた純粋な言葉の探求、または言葉の海での遊泳をやりたいと思います。場所は再び福井市松本のCafe S-Gardenに戻ります。学生さんは夏休みでしょうし、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。新しい発見、あると思います。お気軽に。
そして自分は出ないライブなんですが、企画をさせてもらったのがこのスペシャル３「マン」ライブならぬ、３「ウーマン」ライブ。僕自身６月に皇帝魚さんとの２マンライブを経験させてもらって、非常に有意義だったということもあるんですが、例えば『裸の魂』に代表される１０組も２０組も出るライブと対照的な３マン、２マンがもっと増えていいんじゃないかと思ったんです。より濃密なライブを、僕自身観たいなと思って、「かなっぺ」「能勢愛子」「藤本まき」の３人にこの企画への出演を打診しました。全員２つ返事で出演してもらえることになりました。会場も初めて使う、片町の「musa（ムーサ）」というライブスペースです。ぜひじっくりと観てもらいたいと思い、予約制で限定３０名様のイベントにしました。ぜひともお早目のご予約を。僕も新しい始まりになるんじゃないかとワクワクしてるんです。
そして８月末にはお世話になっているBarUTaの開店３周年パーティーライブに出演します。僕は昨年の２周年パーティーに続いて、また呼んでいただけました。とても嬉しいことです。場所は、福井駅前の西武屋上ビアガーデンです。４時間に渡って多数の出演者がライブをする他、もちろんビールも飲み放題になってます。料理も出ます。料金は５０００円とお高めに見えますが、すべてコミコミで考えると、充分値段以上の価値があるイベントなのではないでしょうか。僕もこの日は飲んで楽しみたいと思います、ご一緒にいかがでしょうか。このイベントも予約制になっています。ご予約は僕の方でも受付中です。
さて、自分の県内ライブは少なめですが、僕が企画したイベントもあることだし、他の人の企画にもいろいろ関係してたりしてます。県外ツアーものらりくらりと継続中で、８月は長野と新潟へ行きます。
夏はまた来る、とは言うけれど。この夏はただ一度切り。
謳歌していきましょうよ。堂々と。