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2015.9.3.(木)

3ウーマンライブ(永遠の一瞬に)

 さて、またまたタイムマシンにのって~♪もう時系列も感覚もおかしくなってきたが、この日に触れないわけにもいかない。8月23日、日曜日。

 フェニックス通りから福井パレスホテルの角を曲がり、ビルの隙間の小道を突き当たったところにあるビル。

 この片町はエルシャトービルの5階、「musa(ムーサ)」がこの日の会場だ。

 3ウーマンライブ『今夜、夢で逢いましょう』

 このライブの開催が決定したのは、当日から遡ること1ヶ月半程前のことだ。ライブ開催を決めたこと自体は、はっきり言って例によって思い付きから、だった。

 名古屋に進学した福井の「かなっぺ」が、夏休みに帰ってくると聞いたので、じゃあ、何かライブ企画するからやろっかー。みたいなのが発端だったと思う。それは当然僕も出るつもりだったし、総勢5組くらいで何かやるか、みたいな普通の発想だった。

 このころちょうど某所で今回の会場となったmusaの経営者と出会ったことで、この場所を試しに使ってみようかな、という考えはあったものの、僕はこの企画の人選に非常に迷っていた。リスクを回収できるほど面白く、盛り上がりのあるイベントを組むのが難しいなと思った。

 うーんと考えていたのだが、僕に発想の元となる出来事があった。6月にノーサイドで開催された、「松波哲也・皇帝魚2マンライブ」である。僕はソロ活動開始以来一番の濃密さを、この一日に感じた。こんな日が他にもあればいいなと思い、アイディアが浮かんだ。

 男性2マンの後は、次は女性3マンが観たい。純粋に観る側の立場で、こんなライブがあったらいいなと思った。女性弾き語りの実力者による、3マン。そういうものがバシッとイベントとして組まれたことは、僕の活動期に限って言えば一度も福井ではなかった。誰もやらないのなら、自分でやるしかない。それが行動の発端だ。

 で、人選だったが、1ミリも迷わなかった。かなっぺ、そして能勢愛子に藤本まき。3マンができるくらいの実力と魅力、そして注目度を兼ね備えているのは、僕が声をかけられる範囲ではこの3人しかいなかったのだ。この3人の、3マンが観たい。いや、女性だから3ウーマンライブだ。

 思いついたその日に3人に声をかけ、即答でOKをもらい、開催が決まった。その日のうちに会場を押さえ、フライヤーの原案が出来上がった。それが前述の通り開催の1か月半前。時間がなかった。

 思い付きだが開催が決まってしまったので、何とか盛り上げるしかない。僕はこれから、こういう3マンや2マン、さらにはワンマンライブができるくらいの実力者が増えればいいと思っている。そういう人たちが、牽引者となって、全体のレベルをさらなる高みに押し上げるのだ。だから、この3ウーマンは何としてでも成功させたいと思った。前例となるべきライブが、こけたら後が続かないからだ。

 音響は箱専属のオペレーターがいないということで、ヤマモモ抽出物に依頼した。これも迷わなかった。

 さて、当日。僕が会場入りすると、すでにかなっぺと能勢さん、ヤマモモがいて、会場のセッティングを開始していた。僕とヤマモモはこの日の前に会場の下見をして、音響設備や会場づくりの打ち合わせをしていたので、当日はそれに沿って準備が進められた。

 藤本まきも遅れて会場入り。実は彼女は、この度福井を離れて、新潟のライブハウスの箱バンのボーカルになった。プロフェッショナルになったわけだ。で、この日も新潟から来たのだ。

 本格的なPAをするのは初めてということで、ヤマモモ抽出物も戸惑いながらも少しずつ音を作り、リハーサルは開場時間寸前まで続けられた。

 いよいよ開場。

 1番手は、藤本まき。僕は前日まで3人の出演順について悩んでいた。3ウーマンライブ、3人が平等に主役だ。だが、順番はつけなければならない。まきちゃんは当日、多忙のため最後までいられないということだったので、1番手になった。しかしボーカルに関しては、何よりも3人の中で1番の実力者だ。福井のソロ界で、いやバンドマン含めても、彼女より上手いボーカルを探す方が困難。彼女を1番手にすることで、このイベントのハードルは恐ろしく上がった。彼女の後に歌うのはプレッシャーでない訳ないのである。オリジナルにカバーを織り交ぜ、客とのやりとりも、もはやプロフェッショナルのステージ運び。かなっぺ曰く「客が引くほど歌が上手い」。まさに。会場のお客さんが凍り付いていくのがわかって、後ろで観ていた僕は爽快でした。笑 まきちゃんと初めて対バンした時の記事はこちら。レストランだったなあ。http://ameblo.jp/macchan429/entry-11956930763.html

 2番手、能勢愛子。御年58歳、僕より20も年上の能勢さんだが、そんな風に感じたことはない。

能勢さんと初めて対バンした時の記事はこちらhttp://ameblo.jp/macchan429/entry-11919035145.html

あれから1年も経っていないんだなと、驚くばかり。それ程この1年の能勢さんのアクションは、濃密で、それでいて軽やかだった気がする。『裸の魂』のすべての回に出演したのは能勢さんだけだし、メガホンズのたいら企画に出たり、詩の朗読会『弾かず語り』の立ち上げにも関わっているし。この3ウーマン企画を思いつき、出演オファーをした時も2秒でお返事いただきました。物語っているんですよね。そういうすべてが。ライブも老獪さと、同時に少女のようなウブさが同居した、能勢さんにしかできないライブでした。福井アコギ女子を引っ張る存在であり続けてほしいな。本人にそんな気はないでしょうけどね。笑

 トリは、かなっぺ。福井のシンガーソングライター界を代表する人、と言ってしまってもいいと思う。初めて会ったのは、メガホンズたいらの企画するアコースティックイベントだった。初めて観た時、この子は才能があるな、と思った。かなっぺと初めて会った日は、こんな日でした。印象的な一日だったな。http://ameblo.jp/macchan429/entry-11915182390.html

あの日からも、実は1年経ってないわけだ。かなっぺ、能勢さん、まきちゃん3人とも、1年にも観たない付き合いなわけです。それがこんな濃密な3マンライブを一緒にやるまでになったんです。この1年で。震えるよ、ホント。この1年の凄さに。ライブは、僕の中のかなっぺ過去最高を更新したものになった。この日が、今までで一番だった。彼女自身もそうだったみたいだ。切ない恋心と、淡く色鮮やかに遠ざかっていく情景が、彼女の才能を証明しているかのようだ。

 沢山の方に観てもらえて本当によかった。3マンや2マンがこれから増えていくかどうかの、試金石のようなイベント、のつもりだった。だけど、終わってみればそんなものはどうでもよくて、確かにそれぞれの輝きを放つような、2度とない夢のような一日だった、それだけのことだったんだと思う。後のことは、とりあえず捨て置こう。これからのことなんて、考えられない。きっとそんな瞬間だった。

 でも、否応なしにそれぞれの、新しい道が、ステージが、始まっていくんだと思う。

 もう、時計の針は動き出している。僕らは、次の合流地点に向かうことにしよう。

追記

musaスタッフの皆さん、そして一杯の観客の皆さん。本当にありがとうございました。

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