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2015.11.3.(火)

ブルースへの階段~山陰ツアー2日目~

 さて、タイムスリップの旅は続く(ブログの更新時系列がハチャメチャだということを意味する)。 

米子でのライブを終えた翌朝、次なるステージは鳥取だ。スケジュール上、米子の次は鳥取で、福井方面に少し戻ることになった。少しと言っても100キロ近くあるが。

 せっかく山陰に来たのに地元のスポットを一つも見ないのじゃあ何だかな、ということで、やってきたのは米子市からほど近い、境港市。駅のロータリーに降り立つとすでに。



 ゲゲゲ!

 鬼太郎ロードとして観光地化、整備された境港駅前。道場さんは知り合いに会いに行くというので、僕は高橋隆造と鬼太郎ロードへ。

 写真ではあんまり人いないように見えるけど、結構賑わってました。シルバーウィークってのもあるだろうし。

 ・・・。


 おやじ発見。

 境港。何だか少し三国と似ていて、ここなら住んでみたいと自然に思えた、そんな風景。僕は水のある風景、中でもやっぱり海が好き。

 名物鬼太郎列車。そういえば水木しげるさんが亡くなったようだ。合掌。子供のころに読んだ水木さんの本は、心に食い込んでいるね。(このブログを編集しているのは12/2)

 用事を終えた道場さんにピックアップされ、僕らは境港から鳥取に向けて出発。ツアーのスケジュール上、米子→鳥取→出雲という道程になってしまったのは以前のブログでも触れたが(覚えてないだろうけど)、米子鳥取間は約100キロ。そこそこあるがむちゃくちゃという程でもない。山陰の風景や空気を感じる時間ができて、僕は嬉しい。

 山陰ツアー1日目の記事はこちら

http://ameblo.jp/macchan429/entry-12076804880.html

 道場さんと隆造の運転で鳥取に向かう(僕は半分寝ていた)。鳥取駅で遅れて参加のヤマモモ抽出物を拾う。彼は鳥取産の白バラコーヒーが好きで、鳥取はいわば聖地である。鈍行で来たらしい。

 そしてつつがなく、この日の会場「鳥取Match Box」に到着。

 ブルースバーを謳うお店。BGMはもちろんブルース。


 何に驚いたかって、この店の作りだ!バー自体は2階にあるのだが、そのバーフロアからさらに上に階段で登ったところにステージがある。こんなお店は初めてだ。多分みんなそう言うだろうし、僕も面食らった。音はどうなのか?正直作り的に音響面で有利な点はないだろう。だけどそれを補って余りあるこのワクワク感。わかってくれるかな?(わっかんねぇだろなあ~)


 リハーサルを終え、恒例の街散策タイム。福井と同じく「裏日本」というイメージで語られることの多い鳥取。だが以外にも、鳥取駅前はそこそこ人通りも多く(って言ってもたかが知れてるけど)、再開発もまあまあ進んでる。


 ・・・ようだが、ブルージーな匂いは隠しきれない。目に見えぬドラマが、日本海の風をともなって僕の脳裏を幻のように再生されるのだった。この街にはこの街のブルースが落っこちているに違いない。




 ライブが始まった。上から見下ろすように演奏されるのは、やはりとんでもなくストレンジなムード。後にここでやったことのあるとあるミュージシャンとこの話になったのだが、1回目の戸惑いは半端なく、2回目以降は下に降りてやったとのこと。やはりそれくらい、下の客席との隔たりを感じると言うのだ。福井の仲間たちもこの空間に戸惑いを隠せない、そういうライブをしていた。

 ただ僕の前の出番のヤマモモ抽出物がギターのプラグを外して下に降りてきたりして、流れを変えようとぶっこんできたのがわかった。そう、戸惑いはあるだろうが、伝えようとする気持ちを忘れなければ、きっと伝わる、そう思った。

 だけど自分の出番が来て上に上がってみた時、この隔たりが筆舌に尽くしがたいものだと身を持ってわかった。僕は思案した。が、結局「伝えようとするのをやめた」。空気に溶け込ませるように、そんな気持ちで歌った。結果、伝わったと思う。声の調子も前日より確実に上がってきているのを感じた(まあアルコールは結構入ってましたけど)。

 

 ライブが終わって、マスターやお客さんと話す。とても彼らの人柄がいいのが伝わってきた。もちろん一概には言えないんだろうが、山陰はいい人がおおいんだろうなー。

 翌日は出雲だったので、僕らはライブ後ほどなくして夜道を出発することにした。

 つづく。

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