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2016.3.29.(火)

新宿のど真ん中で福井フェア

 漫画喫茶で寝坊気味で目覚め、急いで名古屋駅へ。この日も鈍行列車で次なる場所へ向かう。目指すは、東京・新宿。

 太平洋側、おもに東海道線で進んでいくのだが、非常に景色が平坦である。山あり谷ありの方が、車窓から見る景色としては面白いものだ。が、僕は最近このようなつるっとした平坦な景色の中にも何かを見つけようとする。実際、名もなき駅の近くに佇む民家の窓を見ているだけでも、グッとくるものがある。まあ想像力というか妄想力の賜物でもあるのかも知れないが・・・僕の人生を感じ、あなたの人生を、知りもしない誰かの人生を感じてる。

 きれいな浜名湖を通り抜け、静岡、熱海を抜ける頃には進行方向右手にだだっ広い太平洋が。久々だ、この海は。僕にしてみれば海と言えば日本海なわけだが、海はやっぱりいい。どこの海だってすばらしい。しかもすべての海はつながっているという。うわさに聞いた話だけど。

 小田原から湘南新宿ラインに乗り込み、久々にやってきた、我が第二の故郷新宿。

 やー、ビルが高いなあ。僕は東京時代は新宿区の外れに住んでいて、新宿は庭みたいなもんでした。まあ、行くところといえば特定の場所くらいだったけど。レコード屋とか、ライブハウスとか、食べ物屋とか。

 この日は新宿ANTIKNOCK(以下アンチ)で、福井出身のロックバンド「メガホンズ」のツアーファイナル。全国50本に及ぶツアーの最終日、この日は面白いことしたい、ということで、メガホンズ以下出演者全員が福井出身(!)という、例を見ないイベントになった。出演はメガホンズ、松波哲也、白井友之、ANN MARY。他にも福井のバンドを誘っていたが、やはりバンドはスケジュールの都合をつけるのが至難の業で、メガホンズ以外は全員弾き語りアーティストとなった。それはそれで変わっていて面白い。

 久しぶりに会うメガホンズの面々は、いかにもツアーから帰って参りました!みたいな風貌。髪が伸びてたり、髭が伸びてたり。疲れているようには見えない。たくましく精悍な感じになったな、と僕は思ったけれど。

 ライブが始まった。

 トップバッター、ANN MARYから。福井でのアコースティックイベント『裸の魂』などに出演、覚えている人もいるだろう。そのころはMIHOという名前でやっていた。最近は東京で活発に音楽活動を展開している。

 続いて白井友之。福井出身ということだが、僕とはこの日が初対面。弾き語りでライブするのも始めてらしいが、とても上手だった。バンドをやっている人というのは弾き語りしてみると案外できなかったりするものだが、彼は弾き語りとしてもクオリティが高かった。また福井のステージでも見てみたいな。

 僕の出番はセミファイナル。久々のアンチ、思い切りやりました。歳は関係ないけど、それでもやっぱり若い者には負けたくないしね。拳を突き上げてくれた人、一緒に歌ってくれたあなた、本当にありがとう。お陰さまで僕はそこにいることを許された気持ちになれる。

 

 メガホンズ。この日は福井からわざわざ駆けつけたお客さんもいて、メガホンズの求心力を見た気がするね。50本ものツアーを完遂するだけでも大したものだし、福井にいた頃から演奏力も格段に上がっていると思う。ツアーは2周目以降が大事だからゴニョゴニョ・・・1周目を終えたばかりの彼らには酷な話だったかな。先は長い。けど彼らならやってくれるぜ、きっと。 

 ライブ後はメガホン車に乗り込んで浅草へ。靖国通りを突っ走り流れる東京の風景を見ながら、蘇ってくるものがあった。都会で育った狼は、まだ俺の心の中で健在のようだ。

 浅草に着く。ここはメガホンズの現在の地元なのである。行きつけだというラーメン屋で打ち上げ。こいつらの味覚、どうにかしてるぜ!

 酔いと満腹ですっかりくたびれた僕は、メガホンズたいらの部屋へ。

 しかしきったねえ部屋だな。

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