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2016.9.29.(木)

最南端の町へ

喫茶「ダウンビート」でのライブの翌日は、福井県最南端の町、高浜町へ。ここから少し行けば、すぐ京都との県境だ。僕が住む三国は、福井県最北端近くで、石川県との県境付近なので、福井を横断することになる。距離にして160キロ以上、うちからだと富山に行った方が近い。それくらい三国と高浜は物理的にも精神的にも距離がある。

 

高浜に来るのは2回目だが、なぜ付き合いができたかと言うと、春先くらいに高浜であったとあるライブの出演者募集を見て、応募したのがきっかけだった。かねてより僕は嶺南でもっとライブがしたいと思っていた。同じ福井県と言っても歴史も風土も人の顔つきや言葉までも、嶺北と嶺南は様相を異にする。福井の名をお互い冠してはいるが、僕にとっては未知のムード溢れた土地であり、単純に好奇心があった。北陸ではなく、近畿の文化圏に属し、紺碧の海と山に囲まれて生きている人たちと会ってみたい。音楽に対して、どのような想いを持っているのか。そういうことをただ知りたいがために、高浜まで来た。

『和田de路地祭』

高浜町和田地区の、いわばお祭り的イベントなのだが、なかなかどうして賑わっている。狭い路地を観光馬車が走ったり、色んなワークショップやギャラリーがあったりで、何かを総合的にやろうという感じ。こういうところで音楽をやるということは、即町おこしに繋がってくる訳だ。これは福井全体どこでも同じ。僕は嶺北ではお祭り関係はほとんど声かからない。ライブハウスで歌ってる人、っていう認識を持たれているのかも知れないな。

 

この日は雨雲が空いっぱいに広がっていて、今にも降りそうな雰囲気であった。しかしライブを見るに、何とか天気も持ちそうな気もしていた。だけど一抹の不安は拭えない。そう、僕は自他共に認める弩級の雨男なのである。

 

主催の人にそれを伝えると、「大丈夫大丈夫!今まで僕の企画で雨降ったことありませんから!」

僕がステージでセッティングを始めるとすぐに、ざぁっと雨が降り出した。やがてそれは土砂降りの様相を呈してきた。ほら。こうなるんだよね。

 

僕はステージ脇にあったガレージに移って、そちらで歌わせてもらった。目の前で見ている人たち以外は、まったくお客さんの顔が見えず、反応もわからない。が、40分近く歌わせてもらった。

 

後で見たら、通りの方にもガッツリ音の出るスピーカーが置いてあって、僕の歌は町中に響き渡っていたようだ。物販にCD置いておいたら、知らない間に結構売れてた。お客さんの顔を見れなかったのは残念だけど。どなたか知らないが、ありがとう。

ライブは続く。写真は手裏剣の菅原さん。手裏剣の人はショウジさんといい、個別に弾き語りをやれるというなかなか希有なバンドだな。笑 しかも菅原さん、ガッツリ声出てて、その辺の弾き語り専門の人よりいいんじゃないか??

 

この日はポートレートを撮ってもらえるブースがあって、プロのカメラマンに撮ってもらった。

倍くらい美化されている。プロのカメラマンって凄い。人にはこういう表情があるんだ、ってとこを見つけて、撮ることができる。雨じゃなければ海辺で一枚とってほしかったんだが、それは次のお楽しみ。

 

この日はちょっとしたセッションの時間があって、敦賀の濱野正基と知ってる曲を何曲か。

 

ライブ5連戦まっただ中、翌日からの東京遠征に備えて少し早めに高浜を去ることにした。

出会った皆さん、CDを買ってくれた皆さん、主催のN企画さん、ありがとうございました。嶺南、僕はもっと知りたいと思ってます。

 

 

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