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2017.5.23.(火)

若狭の未来

日曜はおおい町は旧名田庄村で開催された『Honey Session』というイベントに出演のため、出かけてきた。

名田庄。名前はもちろん知っている。嶺南の山里として、あのフォークの岡林信康が遁世のためにしばらく住んでいたらしいことや(高石ともやとかもそうか)、何でも陰陽師一族が文化を浸透させた場所であるとか、とにかく僕の中では「秘境」のイメージが強いのだが、行ってみると確かに本当に山あい、という感じで、僕は車で会場に向かっていて、会場を見落として10キロほど通り過ぎ、樹木が茂り落石が散らばる恐ろしい旧道に迷い込んでしまった。熊とか猿とか鹿とかが今にも出てきそうだ。何とか旧道を抜け出して来た国道を10キロ戻ると、会場にようやく到着。見るからに地域密着型、という建物とイベントの佇まいに、ものすごくホッとした。

主催は、N企画さん。N企画と出会ったキッカケは、2016年の3月のことだったと思う。高浜のパンショップ麦わらのライブに参加した時に、N企画の人がたまたま居合わせて、名刺をいただいたのが最初かな。その時のブログhttp://t-matsunami.com/blog/636/

その後同じく高浜であった『和田de路地祭』というのに呼んでいただいて歌いに行ったりしたが、結構CDが売れて驚いたりとか、とにかくN企画さんは熱意を感じる人たちで、若狭から遠くは福井市の方までライブを観に足を運んでくれたりとか、ちゃんと現場に来て自分たちの目で見て耳で聞いて出演者を集めたりとか、僕は結構そういうのに心を動かされて、名田庄までやって来たという訳だ。何か大きなことをやりたい、変えたいと口では言いながらもまったく自分の足を使わず、動かない、現場に来ない人たちもたくさん知っているので(よーく見えてます、そういうとこ)、彼らの熱意には応えなきゃ男が廃るというものだ。

会場に入ってみて驚く。大ホール、大きい。まさに大ホールだ。地元の太鼓集団や地元高校生バンドが出ていたりして。僕が嶺南、若狭という土地に惹かれる理由、というのは正確なところは自分でもまだわからないんだけど、若狭って、基本的には海と山しかないんですよ。ものすごく失礼な言い方かもしれないけど。嶺北に比べて、土地も狭いし、人口も少ない。行ってみるとわかるけど、基本的には山が海の近くまで迫っていて使える土地が少ないし、あれじゃ産業は育ちにくいだろうな。原発についてはあれこれ議論がある昨今だけど、良い悪いという議論は置いておいて、ここに原発が誘致された理由が、よくわかる。

ライブハウスなども若狭上中にある「BLACK DICE」を除いては、まあ皆無に近い。ライブをやる場などは基本的にはいろいろな場所に機材を持ち込んで、手作りで行われることがほとんどなようだ。先日高浜原発が再稼働したというニュースをやっていたけど、もう世間の流れ的には原発廃止の方向性に向かっている訳だし、産業が少ない若狭は、否応なしに違う方向性を模索しなければならないだろう。苦しい時代の到来なのかも知れない。

けど、そんな中でも、自分たちの手作りでライブなどのイベントをやったりとか、何とか地元に活気を!と思って行動する人たちがいる。N企画の皆さんもそういう感じなんだと思う。パンショップ麦わらに集まる人たちもきっとそうだろう。

彼は「はやと丸」さん。ここで紹介する許可は得ていないから文章を書くのもどうかと思ったが、彼は小浜在住で1年くらい前まで東京でバンド活動をしていたそうである。理由は定かではないが、今は小浜に戻って弾き語りで音楽活動を再開し、この日は3回目か4回目くらいらしいが、この日の受付に物販を並べていたのは僕と彼だけで、名前も初めて聞くし、小浜の人でオリジナル曲のCDを作って売る人がいたのか!とこの日は終始気になっていた。いろいろ話もできた。バンドを辞めて地元に帰ってきて、一人になって。ライブ活動の場もそれほどまだなくて。そう、僕が東京から戻ってきた当時の状況に似ていて、当時の僕とダブって見えたのだ。

大ホールでの出番。後ろのスクリーンにでかでかと自分の写真が映し出されて、苦笑い。天井も高いし、ステージも広い。目の前には地元のおばあちゃんが。ギャーギャー歌ってうるさかったかな。でも、一応やさしく歌ったつもり。笑

その後、もう一つの会場で枠が空いているから歌ってほしいと言われ、この日2回目のセット。曲はダブりなし。この時点で結構お酒を飲んでいたのでフワフワしてたけど、全力で歌った。というか前々からわかっていたけど、僕の曲は手を抜いては歌えないようにできている。お陰で滝のように汗が出て、すべてお酒が抜けた。CDもお買い上げの方々、ありがとう。

歌った後で声をかけてくれたお客さんの口から新潟のMondeoの名前が出てきたり、繋がりとは面白いものだなあとしみじみ思ったりした。

敦賀のアフロもいたよ。遠近法。

夕方イベントは無事終了。何とイベントの動員は1500を超えたそうである。N企画さんの熱意がもたらした結果だ。打ち上げも参加したかったが、名田庄から三国は車で3時間以上かかるので、残念だったがその場を辞した。若狭の未来にこれからも注目したい。

 

本当にイベントと関係のない話だけど、我が家にウーパーが来ました。まだ小さいのです。

“若狭の未来” への 4 件のコメントがあります

  • 西村直和さん:

    本当にお世話になりました♪
    ありがとうございましたm(__)m
    大ホールが行けず、名曲通り雨が聴けず残念でした(ToT)

    • tetsuya matsunamiさん:

      忙しそうにされてましたね、イベントの成功おめでとうございます。また嶺南で歌う機会があれば嬉しいです。

  • 左中てるみさん:

    遠方からのお越し、本当にありがとうございました
    このブログを読ませ頂き、改めて、ブレずに企画演出をやっていこうという活力を得ました。
    後々、おおい町長からも感謝の言葉を頂き、私にとっても思い出深いイベントとなりました

    • tetsuya matsunamiさん:

      企画の成功は皆さんの熱意あってのことだったんだと思います。これから先も楽しい企画を続けていって下さいませ。

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